わたしたちは日常生活のあらゆる場面で認知バイアスの影響を受けている!?
私は自他共に認めるネガティブな人です。
様々な自己啓発本の本を読んできたのですが、それらの本は私を一時的に勇気づけてくれるエナジー系ドリンクのようなものだったかもしれません。
もちろん、その中のいくつかの考え方が今では私の中心に根付いてくれたものもあるのですが、もっと他のアプローチを模索していたのです。
そして辿りついたのがこちらの1冊でした。
私の思考や判断や気持ちの動きはすべて、脳で起こっている科学的な反応だとするなら、脳科学を学べば何かが変わるかも?!と思ったのです。
あれも!これも!認知バイアスを知ることで、日常生活が変わります!

図や動画で認知バイアスを体感できます!
認知バイアスとは何か?|200種類の中から重要ポイントをわかりやすく解説

バイアスとはもともと英語で「偏り」歪み」という意味で、ものごとをとらえるときの脳のクセ(傾向)です。専門用語で「認知バイアス」と言われます。
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p5

本書の中では、多種多様なバイアスの説明がこれでもか!というくらい入っています。
生活する中での身近なシーンを通して説明してくれているので、難しくありません!
「確かに!」「こういう事あるわぁ…」というような感じで面白く読めます。
認知バイアスの歪みを“図と動画”で体感、理解できる

こちらの本、冒頭の【わたしたちは真実を見ているのではなく、脳でこの世の中を見ている】という項で読む人に衝撃を与えます。(私はそうでした)
ぜひ、この本を読んで同じ衝撃を味わっていただきたいので、詳細な内容は伏せるのですが、ある動画のURLリンクが貼ってあります。(この本の作者が制作した動画ではなく、海外のとある有名な実験の動画です。)
その動画の指示に従い、その動画を見たあと、
本当に私たちはこの世界のありのままを見ているようで、まったく見ていないのだ
ということを知ることになるのです。
認知バイアスによって、ありのままの世界ではなく偏ったゆがんだ世界を見ている、という事実にハッとさせられます。

私はこの心理実験の動画を見た事がなかったので
めちゃくちゃびっくりしました!!!
この動画を見た後に本を読み進めていくことで、認知バイアスへの真実味(事実なのですが)が自分の中で増すと思います。そして、より知りたい!とワクワクすると思います。
他にも、図や絵でバイアスを実感できるところがたくさんあります♬

こちらの本は科学的な根拠に基づいた本なので、その点安心して読めます!
『認知バイアスの教科書』で得られる知識とメリット
著者の西剛志さんはこんな人
1975年生まれ。脳科学者(工学博士)、分子生物学者。東京工業大学生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出すサービスを展開。1万人以上をサポート。
西さんのラジオを聴いていると分かるのですが、ただ論文を読むだけの机上の知識ではなくて、たくさんの人のケースを実際に見ることで得られる知見をお持ちの人だと思います。

私は、Spotifyというアプリで聞けるTBSのラジオ番組『脳科学脳LIFE』で西さんの事を知りました!毎週リスナーさんのお悩みに対して脳科学の観点でアドバイスする番組です。
なぜ認知バイアスが存在するのか
脳は日々膨大な情報を処理しているので、バイアスを活用することで効率化しているのですね…。記事の最後で紹介している『サクッとわかるビジネス教養脳科学』によれば、
2013年に行われた日本のスーパーコンピューターがヒトの脳の1%をシミュレーションした結果、脳による処理の1秒に相当する計算に、スパコンは40分を要したそうです。そして、ヒトの脳のデータ容量は1TB(1テラバイト)の1000倍だそうです。

脳の体積は500㎖ペットボトル約3本分ですが、そのサイズで膨大な情報を処理・記憶しているのです。そんなものが自分に登載されていると思うと、すごいと思いませんか?
認知バイアスを知ることのメリット|仕事・人間関係が改善する理由

いくつもの研究が指摘していますが、視点が増えると人生の幸福度が高まります。
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p11
この本を読んでから、

おっと、これは今現状維持バイアスが働いているかも

認知バイアスは生理反応まで変化させるから、エクササイズすることで得られる効果をしっかり頭にいれてから運動しよう

あの人はネガティビティバイアス(悲観主義)が強めに働いているのかもしれないなぁ…
なんて、生活の中でも認知バイアスを意識するようになりました。これはこの本を読んでの良い効果だったと思います。
代表的な5大バイアスとは
認知バイアスはこれまで見つかっているだけで200種類以上があるそうですが、西さんは上の5つのバイアスを特に重要として定義しています。

ここでは、①~③のバイアスについて軽く説明していきます!
注目バイアス

一度気にし始めると、急にその対象を頻繁に目にするようになる認知バイアス。
成功した人はよく「成功したいなら、まず得たいものを明確にすること」といいますが、脳科学的にこれは真実です
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p26
本書の中には、注目バイアスを体験できるある図が登場します。
これがめちゃくちゃ不思議なのでぜひやっていただきたいです!!(図の中にある点を数えるというものです。点を数えようとすると、点が消失する不思議な体験ができますよ)

私が大学3年生の時、それまで見向きもしてなかった就活関連の中づり広告が急に気になりだしたのをよく覚えています。これも注目バイアスだったのか!と思いました。
プライミング効果

直前に見たもの、聞いたものに影響をうけてしまう
わたしたちは、自分の行動を自分で決めていると思っているかもしれませんが、じつはまわりから受ける刺激によって影響を受けています。
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p51

ピザって十回いってもらって、そのあとに肘を指しながら「ここの名前は?」と聞かれると「膝!」って答えてしまうのもプライミング効果です。本書の中ではシンデレラを10回いう遊びが紹介されていました。
プライミング効果を味方につける「めざせ甲子園!」

「プライミング」効果は脳の性質です。ですから、うまく活用すれば、あなたの行動や考え方、イメージをプラスに変えていくこともできます。
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p35
この節を読んで、私が思いだしたのがタッチという昔の野球アニメにでてきた
「めざせカッちゃん甲子園!」
という手書きのポスターです。あとは、体育館に掲出してある校訓なんかもそうかもしれませんね!
実現したい目標をはりだすのはもちろん、本書によれば「部屋の本棚の背表紙に書かれている言葉で日々の行動が気付かないところで影響を受けている可能性もあるのです」
これはすごいことですよね!
また、文字だけでなく部屋に幸せを感じる写真、行きたい場所など飾るのも効果があるそうです。

わたしは、キッチンの作業台の対面する壁に家族写真をたくさん飾っています!これも毎日みるので幸福感の向上に役立っていたかもしれません♬
比較バイアス

2つの対象を比較し生じる認知の歪み=コントラスト効果
ここでは、円の大きさに関する3つの図を用いて私たちの比較バイアスについて語られます。そして、比較バイアスが私たち人間の本能に深く関わるバイアスであると位置づけます。
人間が生まれた太古の昔から、獲物を探すときなど、ずっとAかBかという選択肢を比較しながら生きてきました。私たちの脳は、生き抜くためにも比較する性質を利用して発展してきた歴史があるのです。
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p39
比較バイアスのデメリットと回避方法
自己像をゆがめてしまう可能性がある
本来、どの環境にいても自身や能力は変わっていないのに、周囲との比較のなかで自己像が変化。左の図のように、周囲の人のほうが自分よりも自身をもっていて能力が高いと捉えると自分を小さく感じます。
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p41
このように、他人と比較して自己を過小評価してしまう人は、他人と比較するのではなく、過去と現在の自分を比較する視点を持つことを勧めています。

比較するのは過去の自分!というのはよく語られることですね
本書で最も有益だったポイント|認知バイアスを生活に活かす
本書では非常に多くのバイアスが出てきますが、中でも最も私がこれからの人生にとても有益だと思ったお話をご紹介します。これを知っただけでも、この本を読んでよかったと感じています。
心理的リアクタンス「○○しなさい!」
強制されたことに対して抵抗・反発したくなる
わたしたちの脳は1つのことに縛られ、思考が制限されるのを嫌います。(中略)強制や命令には、その内容が正しい、正しくないとは関係なく、無意識のうちに反発を覚えるのです。
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p118
この節ではあるお母さんのお話が紹介されています。子どもたちに「アホになるから勉強するな」と言ったところ一流大学に合格したというものです。
さすがにこれは効くお子さんとそうではないお子さんがいるでしょうが、分かりやすいお話ですね。

私は親から勉強しなさい、と言われたことがありませんが、私自身は子どもたちに言ってしまっています(笑)

心理的リアクタンスを和らげる方法として、紹介されているのが、2つの選択肢を用意することです。
選択肢から自分で決定してもらうことで、ドーパミンが分泌されるそうなのです!
以下は本に載っていたことではなく、私の考えた勉強をしてほしいときの声掛け例です。
「そろそろ勉強しようか」
「国語のドリルを30分やるのか、算数の計算問題を30分やるのかどっちにしようか?」
このように勉強をする前提で、選択肢を2つ用意して子ども自身で決めてもらうのが良いようです。

誰かに依頼する時にも使えるテクニックですね!
信念バイアスでダイエット効果が変わる

たった1回の体験でわたしたちはすべてがそうだと一般化してしまう
「歳をとると記憶力が落ちる」という力を奪う「信念バイアス」をもつと、わたしたちの脳まで影響を受けて、本当に記憶力がおちてしまうことがわかったのです
『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』p185
力を奪う信念バイアス

ここでは、記憶力の実験として、若者と高齢者をそれぞれ2グループに分けて単語リストを記憶してもらう実験をしました。
A「これは記憶力の試験です。高齢者のほうが成績は悪くなります」
B「これはただの心理学の試験です」
Aのグループでは正答率が若者が50%、高齢者が30%に対して
Bのグループでは若者と高齢者の正答率が50%で同じになりました。

ネガティブんな信念バイアスが記憶力を低下させているのです!
ダイエットに効果的な信念バイアス

もうひとつ、例として挙がっていたのがハーバード大の実験です。
ホテルのベッドメイキングの従業員に対して、複数部屋を掃除すると、一日に必要な運動量を消費できると伝えたところ、1か月後に運動効果を伝えられなかったグループに対して体重や体脂肪などが減少していたというものです。

私も、この記事を書きながらずっとつま先立ちをしているのですが、始めるまえにつま先立ちで得られる運動効果をよく読んでから行っています!
筋トレの際も、ここに効いている!と考えながらすると効果的と聞いたことがあります!
対人関係、仕事でも今日から使える認知バイアス満載の1冊

この記事では、『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』から、ほんの一部分をご紹介しました。
ぜひ、目次を読んでいただきたいのですが、
・なぜ、同窓会の思い出話は楽しいのか?
・なぜ、会議ではいいアイディアが出ないのか?
・ランニングしたからビール飲んでもいいよねって自分を許しちゃうのなぜ?
・罰が当たってもしかたがないと思ってしまうのはなぜか?
などなど日常のなぜ?を認知バイアスから紐解くことができます。
私は、この本を読んでネガティビティバイアス・悲観主義バイアスが強めなんだと自覚することができました。この本では楽観主義バイアスを利用することで、ネガティビティバイアスをやわらげる 方法も紹介されていますので、もし手に取る機会があれば読んでみてください♬
\認知バイアスの本他にも多数あります/
悩みすぎるあなたにおすすめの記事あります!何かヒントが見つかるかもしれません















