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ネガティブな自分を認めて心を取り戻す『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』

読書

最近、主に図書館で心理学や脳科学などに関する本を見つけると手に取ってみています。

『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』は自分の心を王国に例えて客観視するというアプローチの本でした。

自分の心を王国?なんだそりゃと思いつつ、読んでみたら気づきの多い本でした!本って読んでみないとわかりません!

本の中には新しい気づきがたくさんあったので、それを中心にまとめています!

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『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』オズとも子

他人を優先しすぎていませんか?

  • 著者は米国催眠士協会の認定講師、催眠療法士
  • メタファー(比喩)を使いながら心との向き合い方をわかりやすく伝えることを得意としている
  • 自分の心=王国、他者=周辺国に例えたカウンセリングを紹介した本

あらすじ

あるところに、ココロという名の王国がありました。

王と王妃が亡くなった後、一人の王女がその王国を継ぐことになりました。

王女はいつも、他国の国王からの評価を気にしていました。

『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』p19

自国を豊かにするために、自国民(自分の心)と周辺国(他人)との関係を見直す

王国のパートと、カウンセリングを受けている女性とカウンセラーのパートに分かれています。

王国の物語パートでは、両親亡きあと王女が国の舵取りをするのですが、天候不順で作物がとれなかったときに周囲の各国から作物が欲しいと要求されます。

自国も同様に不作でしたが、王女は自国民にかなりの無理をさせて多くの年貢を納めさせ、それを各国に融通します。周囲の国からの評価は上昇しましたが、自国民からは非難の嵐となります。

自分の他人との関係性を、王国と自国民、周辺国にたとえて、いかに自分が自国民を抑圧した独裁政治を行っているのか…というストーリーです。最終的には自分を客観視することで、周囲に振り回されなくなることを目指しています。

ネガティブな自分を否定しないで受け入れる

ストーリーの中で、王女の政治に反発する国民が登場します。王女はそれらの人々を投獄して事態の収拾を図ろうとします。

ここでは、反発する国民=ネガティブな自分に例えています。

ネガティブな自分を否定するのは、自分の本音を牢屋に閉じ込めるということ

本音の自分を、牢屋に閉じ込めても平和は訪れない。なぜなら、その時分は、こころの牢屋で悲しみに沈んだり、腹を立てた状態で、ずっとモヤモヤしながら存在し続けるから。

『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』p64

”弱音を吐く自分は嫌いだ”、”自分はポジティブであるべき”という考えから、「仕事へ行きたくない」「けれど休むべきではない」などのネガティブな自分を認めずに抑圧するのではなく、

「そんなこともあるよね」

否定せずにまず受け止めることが大切だと述べています。

また、学校のクラスにも例えていて、

運動が苦手な子、勉強が得意な子、色々な子がいるクラスで

「お前なんてクラスに居なければいい」とできない子を排除するクラスよりも、互いを認め合い、尊重するクラスの方が、団結して総力としては強くなるという話もしています。

相手の顔色や都合を優先して、

○○すべき

○○でなければ

という思考が当たり前になると、自分の本音が分からなくなる

という話にとても納得しました!

その願望は本当に自分が心から望んでいることですか?

本書の中では、王国が内乱状態(=他人を優先して自分の気持ちを疎かにしている状態)だと心身の調子を崩しやすいので、自分との対話することを勧めています。

その時に注意するのが以下の点です。

「周りの人が評価してくれること」=「自分がやるべきで、やりたいこと」のような錯覚に陥り始めます。

『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』p121

王国ストーリーでいえば、周辺国が評価してくれる事=王女の喜び

となってしまい、自国民の幸せがないがしろにされることとなります。

だれかの為に奉仕して喜んでもらう、というのはもちろん大切な行動と気持ちだけれど、それとは別に心から自分を喜ばせているか?というのは大切な視点です。

あるラジオで、「宝くじで100億円当たった時に、それでもやり続けたいことがあればそれが真にやりたことだ」と言っている人がいました。

それでいうと、私は100億当たってもブログは続けたいかもしれません!

誰に頼まれなくても、賞賛されなくても、やりたいことありますか?

肯定形で考える練習をする

日常生活の中で、誰かに嫌な思いをさせないようにというような、「~しないように」という思考に慣れている人というのは、自分の人生に対しても、「失敗しないように」「嫌われないように」というように、否定形で考える癖があります。自分に対しても他人に対しても「~するように」ではなく「~しないように」と考えてしまうのです。

『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』p145

「~しない」という発想は、考えたくないものを考えてから、打ち消すということです。

『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』p145

否定形で考えないようにする(というのが既に否定形で考えていますが)、というのは別の本で知っていて、自分でも気を付けていました。

でもこの著者の方の言い回しはとってもしっくりくる考え方(思考そのものが否定形であるという点)で、自分に取り入れようと改めて思いました。

私の思考回路はまさに「否定形の思考」だと思いました。その思考法がデフォルトになってしまっているので、抜け出したいと思います!

LINEなどを見返すと、自分の口癖がわかると書いてありました。子どもへの言葉がけに関しても「走らないでね!」ではなく「歩こうね」など肯定形で言葉がけが良いそうです。

無理しないでね!

風邪ひかないようにね!

なんて言いまくっていました…(笑)

これからは身体大切にしてね、に変換します!

日本人は不安遺伝子を最も多く持つ民族

本の中でちらっとでてきた単語でS遺伝子というものがありました。

私は初めて知ったのですが、日本人は不安を感じやすい遺伝子を持つ民族なんだそうです。

不安遺伝子である「S」を2つ持つ「SS」型を最も多く持つ民族は日本人と言われ、全体の68.2%です。アメリカ人の「SS型」は全体の18.8%ですから、国民性の特徴の違いがお分かりいただけるかと思います。

セロトニンを多く作る「LL」型遺伝子を持つ人は、ストレスを感じる状況に置かれても気分が安定しており、前向きな人が多いと言われています。アメリカ人の「LL型」保有は32%で、人口の3人に1人は楽観的な人たちと言えます。

PASONA こころとからだの健康

日本人のきめ細かさはここからくる面もあるのでしょうね。不安さが極端に作用してしまって不健康さにつながっている場合には、セロトニンを増加させるような行動を心がけたいです。

別の脳科学の本に、脳腸直結という言葉がでてきました。

セロトニンを増やすためにも腸内環境を整えることにも気を配ってみたいと思います!

最後まで読めば自分の王国を救う方法がわかる

先に紹介した肯定形の思考の他にも、自分との約束をすることの大切さ、自分との約束の守り方などなど自分の心を救うための方策も本には書かれています!

少し変わったこちらの本をぜひ読んでみてください♪きっと新しい発見があるはずです!

\今回読んだ本はこちらです/

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