おすすめ本と読書記録
読書 益田ミリ『スナックキズツキ』傷ついた人が吐露する場所があること
私たちは、職場や学校で日々モヤモヤしたり、傷ついたりしています。そんな胸の内を思いっきり吐き出せる場所があったら、良いと思いませんか?マンガの舞台はそんな傷ついた者しかたどりつかないスナック、その名もスナックキズツキ。アルコールは置いてありません。コールセンター勤務のナカタさんは高圧的な態度の客の対応につかれています。一方で、ナカタさんに電話をかけていたのは惣菜売り場で働くアダチさんでした。アダチさんもまた職場でモヤモヤややるせなさを感じて、コールセンターに電話をかけてしまっていたのです。
読書 『自分のあたりまえを切り崩す文化人類学入門』世界と出会い直す1冊!!
文化人類学を知らなくても全く困りません。けれどこの本を読んだらあたりまえと思っていた世界が足元から崩れるような経験ができます。この本を読まなければ出会えない世界の不思議な文化に出逢います。
読書 究極の俯瞰『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』外出しない日でも私たちは宇宙を高速移動しているのだ
私は人間関係やその他もろもろについていつも悩んでいます。自分を俯瞰すること、というのはいろいろな自己啓発本にも書かれています。今回、この本を読んだら太陽系や銀河系の目がくらむような無限さ、地球がとても繊細な条件で成立していること、とにかく日常で考えも及ばない宇宙の知識と出会うことができました。宇宙の時間、広さから考えるとほんとうに自分の存在はちっぽけであることを改めて思い知りました。夜、ベッドの中で、小さな読書灯だけで静かに楽しんでほしい1冊です。
読書 『根っからの悪人っているの?被害と加害のあいだ』10代の若者と元加害者と被害者との対話の記録
劇場上映された日本初の刑務所のドキュメンタリー『プリズン・サークル』を元に、映画に登場した元加害者の方や、西鉄バスジャック事件の被害者の方、と10代の若者たち、そして映画監督の坂上氏が全5回の対話をします。国と民間が共同運営する男子刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で始まった、「TC(回復共同体)」のプログラムの内容についても触れられています。全国でここだけ、という元はアメリカの更生プログラムは語らうことで自分を内省し、他者への被害を自覚させることを目標としています。若者たちの言葉に、罪・罰・更生、さまざまな事を考えさせられた1冊です。
読書 ネガティブな自分を認めて心を取り戻す『ストーリーでわかる!他人に振り回されない心理学』
心を王国に例えたストーリーで自分の気持ちに向き合います。周囲の人を優先しすぎて自分の心をないがしろにしていませんか?ストーリーを追っていくと、他人を優先している自分に気づきます。そして抜け出す方法も知ることができます!
読書 脳を知り己を深く知る!『サクッとわかるビジネス教養 脳科学』オールカラー&イラスト多くて楽しく読める!
悩みやすい私が、心理学やメンタルの本を読む中で最近たどり着いたのが、脳科学を学ぶことです。脳で起きる化学反応は自分のメンタルにも大きな影響を与えています。この本は脳科学の歴史から、脳の鍛え方など幅広い情報がオールカラー、イラスト多めで楽しく読めます!
読書 『あなたの世界をガラリと変える認知バイアスの教科書』知らないうちに認知バイアスの影響をうけている!200種類のバイアスが登場!
いつも同じことで悩んでぐるぐる思考に悩まされていませんか?いつもとは違う切り口であなたの問題に向き合える本、脳科学者の西剛志さんの本をご紹介しています。科学的な側面から200にものぼる認知バイアスを紹介。仕事、対人関係、健康、お金など日常生活に今すぐ生かせる知識が網羅されています。
読書 ハ・ワン『あやうく一生懸命生きるところだった』人生に疲れているあなたに読んでほしい1冊!
不確かな未来の為に今我慢をして生きていませんか?仕事でやる気がでなくて困っている?人生の大きな決断が怖くてできない…そんなあなたにおすすめの1冊です。もとは韓国の本です。日本の本とはまた違う視点であなたの新しい刺激になるかもしれません。ユーモアたっぷりの文とイラストで楽しく最後まで読めて、読んだ後はきっと元気になります。
読書 『くらべて、けみして校閲部の九重さん』校閲部のお仕事がマンガでよくわかる!本がもっと好きになる1冊です!
石原さとみさんのドラマ『校閲ガール』で世の中にすこし周知された仕事が校閲です。出版業は先細りと言われますが、百年後にも残る本を作るという意志で作家を支えるの校閲の仕事がよくわかる1冊です。小説に出てくる月の満ち欠けの整合性や、歴史小説の古地図、漢和辞典に載ってない用法で書かれた文章などなど、面白いエピソードが満載です。本が好きなあなたにおすすめします。この漫画を読めば、これまで以上に本が好きになるはずです!
読書 藤野千夜『また団地のふたり』幼なじみ50代独身女性の団地暮らし小説に癒された
52歳のなっちゃんとノエチの幼馴染が幼い頃住んでいた団地に戻ってゆるゆると2拠点生活(?)する小説の続編です。同じ団地に住むおばちゃんが菜園で育てたイチゴを摘んだり、敷地のびわをとったり…。おいしいたべものもたくさん登場します。肩肘はらずに、ゆったり楽しく読める物語。読み終わったころには、大切な友人と団地に住みたくなるはずです。