こんにちは、こずまがです!
世界の片隅の記事を読みにきてくださり、ありがとうございます。
はじめに
訪問してくださっている方は公立学校の事務職員になりたい学生さんが多いのでしょうか…?自治体の採用HPや、先輩インタビューに載っているのはほんの少しの情報ですよね。
学校で事務やっている人…みなさんそのくらいの認識かとおもいます。
学園ドラマでも出てくることはほとんどないけれど、学校には学校事務職員が欠かせません!いないと学校は回らないほど重要な仕事なのです!まさに縁の下の力持ち!
学校事務職員ってどんなことしてる人なのか、知ってもらえたら嬉しいです。
*記事にある内容は、すべての公立小中学校に当てはまるものではありません。自治体によって、また校種や配属された学校によっても変わります。私は今現在すでに退職しております。過去のお話だと思って読んでいただけると幸いです。

私は漠然としたイメージだけで採用試験をうけてしまいました (笑)
略歴
2009年 A市教育委員会学校事務職員として採用
B中学校に配属
2010年 C小学校へ異動
2015年 D小学校へ異動
結婚、産休育休取得
育休復帰
2022年 E中学校へ異動
2023年 退職

小学校と中学校を経験しています
学校事務職員って何する人?
私の在籍していたA市では、特別支援学校や大規模校を除いて1校に1人の配属でした。
職務内容としては
学校規模や学校事情によって、就学援助事務、教科書給与事務、学年会計、給食会計などは事務職員が担当していない場合もありました。
校務分掌といって、学校には学校内ですべき仕事について誰が担当なのかを割り振りったものがあります。年度当初の職員会議で発表されます。自分の名前が1番に書いてあれば、その仕事の主担当ということになります。

給与経理庶務なんでもやる!それが学校事務職員!
就職活動
学生時代のこともすこし触れたいと思います。

大学3年生
親が公務員だったため、自然と公務員を目指していました。
市役所や区役所で勤務する行政事務職員と、学校事務職員で試験区分が分かれていました。悩んだ末、学校事務区分での受験を決めました。
学校事務…対応するのは職員室の人、業者さん、学校関係者に限られる。異動は学校間のみ
市役所事務…窓口担当だと不特定多数の人と接する、数年で部署異動がある

私には、同じ仕事をずっと続けていく方があっていると思いました。
大学の公務員対策講座は毎週土曜に開講されていていましたが、内容が薄くこれでは受からない気がする、ということで予備校に入校しました。
予備校には学生以外にもスーツ姿の社会人も何人かクラスにいて、ピリピリとした空気で自分を追い込む環境としてはよかったと思います。
大学4年生
民間企業は1社だけ受験し、見事不採用でした…。友人たちは民間企業を受けていて、内定も出ている中、一人図書館で孤独に戦っていました…。
本命のA市役所の筆記試験は当時は6月でした(現在は4月)。日程が被らないいくつかの自治体や警察などを併願していました。
私は、理系科目が苦手すぎて大学は文系科目で受験したのですが、公務員試験では頑張って
文系だったので、判断推理や数的推理は必死で勉強していました…。高校の数学よりはまだとっつきやすい内容だったのが救いでした。予備校へ行っていなかったら、落ちていたと思います。勉強する範囲が広く、効率的に勉強する必要があります。個別面接の試験練習や、小論文なども添削してもらえるというのは非常に心強かったです。
なにより、同じ目標にむけて頑張る仲間がいることがそれだけでありがたかったです。
大学4年の秋に最終合格しました。他の学生たちはとっくに内定がでていて遊んでいるなか、本当に長かったです。
学校事務職員1年目
4月1日辞令交付式
年が明けて3月、配属先の校長先生からお電話があり、自分の配属校を知りました。

実家から2駅ほどの中学校でした。
4月1日に辞令交付式が教育委員会の施設で行われ、教育委員会の採用者が一堂に会して辞令を受け取りました。学校事務職員だけでなく、幼稚園教諭、小中高の教員も集まります。
そこで、同じ年に採用された同期と初めて会いました。20名ほどの同期はみなバラバラの学校に配属されました。
昼前には新しい学校へいくのですが、『学校に菓子折りをもっていかなくてはいけないらしい!』とその場で他の人から聞いて、あわてて駅で菓子折りを購入しました。(所属先の学校の職員数も把握しておらず、数が不足していたと思います…笑)

ちなみに、A市では新規採用者は車通勤が認められないため、自転車や公共交通機関での通勤となります
初任校はB中学校

辞令交付式を終えて、緊張しながら辿り付いたのは、古い校舎の中学校でした。4月1日といえば、まだ春休み中。部活動などはやっていたと思いますが、最初にびっくりしたのは、学校の敷地外の角でたばこを吸っている学ラン姿の男子たち…!!!

とんでもない学校にきてしまった…!!!
気を取り直して、インターホンで名前を告げて、校長先生と応接室で面談をしました。あとから分かったことですが、このB中学校は市内でも有名な荒れた中学校だったのです。
1年間の修行期間

そこで初対面したのが、50代と思しき男性でした。私の学校事務職員人生の師匠です。
A市の学校事務職員は、1年間先輩職員の元で仕事を教えてもらい2年目は異動してひとり立ちするのが当時の通例でした。
後で同期と話しをて分かるのですが、この先輩が本当に素敵な方で私はとても恵まれていたのです。
私の先輩のMさんは
「僕は上司じゃなくて、同僚だからね」
「(私がミスをしたとき)何とかなるよ^^」
「まずは、8時15分に毎日出勤するのが仕事だよ」
「16時45分(終業時刻)になったら帰ってね~」
こんな人でした。仕事面でも、校長先生や教頭先生と冗談を交わしながらも言うべきところはビシっと発言し
近隣の学校の若手や、別の学校の人からもしょっちゅう質問の電話がかかってきて、頼られるほどの方でした。もちろん校内でも唯一の行政職員として一目置かれる存在でした。
当時の私の仕事は
などなど…。ごく一部を担っていました。現在は出勤簿はPC入力で処理されていますが、当時は紙の出勤簿に押印していました。
文書収受
文書収受は一番初めに教えてもらう重要な仕事です。教育委員会や、文科省、関係省庁、市役所の関係課などなど…毎日のように通知文が届きます。(特に年度末年始は山のように…)
出勤して、最初に行うのがメールで通知文を確認、印刷し回覧することでした。
その通知文には、期日までに担当者が回答すべきものも含まれています。
そこで、
①文書に収受印と呼ばれる学校名と日付の入った受付印を押印
②1通ずつ収受番号をふっていき、通知文名、担当者、綴じる簿冊の番号を記録簿に記載
③簿冊に記録された通知は校長先生→教頭→教務→担当者へ
という流れで処理をしていました。

給与報告
私が作った給与書類を先輩がチェックして、管理職へ回覧し決裁をもらい、専用の給与報告システムへ入力していました。
予算の執行
学校の予算は年度初めに学校ごとに配分されます。各科目の主任は当年度に必要な物品を計上し、それに基づき教科ごとに予算を配当します。費目は細かく分かれていて、それぞれに執行できる内容が決まっています。
コピー用紙や事務用品などの消耗品→需用費
図書やパソコン→備品購入費
通信用の郵便切手→役務費
講師への謝礼→報償費
各教科領域ごとに予算シート(Excel)を作成し、購入品名、単価、数量、合計額をすべて入力していました。そうすることで、執行状況を把握していました。

日常生活ではお目にかかることのない多額の予算(公費)を執行するのはとても神経を使います。
支払は、請求書払いといって、
見積書、請求書などを添付して、予算執行システムへ入力し、支出の決裁書を作成し、校内決裁、関係課の決裁を受けて、最後に会計室まで回されます。
無事に会計室までいくと、業者さんへの支払いが完了します。実際に現金のやりとりをするわけではありません。(一部現金のやりとりをする決済方法もありました。)
初任者研修
教員と同様、1年目の学校事務職員にも初任者研修があります。1か月に2日程度教育委員会の施設に集まり、就業時間内で同期とともに研修を受けます。
経理や、文書管理、給与といった仕事ごとに、事例を通して対応した事務を学びます。
例えば給与に関しては
事例≫A教員から結婚するので配偶者を扶養に入れたいとの申出がありました。扶養手当の認定のためにどのような書類が必要になりますか?(扶養手当以外にすべき事務はどんなものがありますか?)
というような感じです。公立学校共済組合で共済扶養、給与面では扶養手当、あとは所得税の配偶者控除などなど関係する事務が発生します…扶養に関しては、バイトやパートなどで決められた額を超えた場合には、扶養手当などを返納(返済)する必要があったりします。

扶養でのトラブルはしんどい…
他にも…
結婚した場合には、給与システムの登録口座の名義変更
出産した場合には、公立学校共済組合への加入、扶養手当、児童手当、などなど
引っ越しした場合には、住居手当の認定、通勤手当の変更、各種住所変更
職員のプライベートな情報をアンテナ高くキャッチし、的確に事務をすすめて給与事務や福利厚生事務につなげていく必要がありました。
給与報告が遅れると、その分手当の支給が遅れるということもあるため、職員から信頼してもらえるように心がけていました。
こうして羅列していくと、とても難しいように感じますが、実際には手引きやマニュアル類が充実していて、
などがあるので、その都度見ながら進めていきます。一人職場がメインの職業のため、一人でもある程度業務が進められるような環境になっていました。

事務の取り扱い方法も法律の改正などに伴って変わっていきます。
学校事務職員と教員

1年目は先輩に見守られながら仕事をしていましたが、本来1人でこなす量の半分もやっていませんでした。そのため、ほとんど残業もしませんでした。
先生たちは、若手を中心に毎日残業していたと思います。教員は残業手当が発生しないため近年になってタイムカードが導入されるまでは残業時間も定かではありませんでした。
現在では学校現場も働き方改革が叫ばれているため、定時退庁デーなどが設けられています。
私と同様に、4月にB中学校に配属された新卒の教員が2名いました。彼らはすぐに担任を持つため、初日から大忙しでした。残業もこなしてあっという間に職員室に溶け込んでいました。
B中学校では20代までの若手職員が入る青年部という集まりがありました。メンバーが誕生日の月のは、夜飲み会でお祝いなどをしていました。教育論を熱く語ることもあれば、付き合っている人の話などもしていて、明るく快活な人ばかりでした。
また、荒れた学校だったので、生徒対応や警察対応があったりと職員間は一致団結した雰囲気がありました。
ベテラン教員の中には、職員会議中に居眠りをしている人もいて(その人は机上が恐ろしく汚く、整理されていない書類やノートが乱雑に積み上がり、よく雪崩をおこしていました。
事務が配付した提出期限のある書類を忘れたり、失くしたり、そんなことも日常茶飯事でした。
外からみていた学校とは違う人間模様をみたのでした…。

先生も、ふつうの人間なんだなぁと当たり前のことを知りました
0学年は心のよりどころ

学校には業務士という職員がいます。学校の営繕や清掃、来客接待、文書交換(市役所の庁内の配達システム)などが業務としてあります。
校内の軽微な修繕は業務士さんにお願いしていました。電気工事や大がかりな修繕などは、教頭先生と相談し、年度当初に学校に配当されている予算(工事請負費)から執行することになります。
業者の選定、一定額を超える場合には相見積もりをとって、安価な業者と契約するなどします。
話が逸れましたが、D中学校では1学年、2学年、3学年と担当に分かれて職員室の個人机が配置されます。(これを、島と呼んでいました。)
学校事務職員や、業務士は所属する学年がありません。そこで、同じく学年に所属しない校長、教頭、教務主任、養護教諭とともに、”0学年”と呼んでいました。
0学年で食事会に行くこともあり、職場に同じ職業(役職)が1人しかない者同士交友を深めていました。
初任校のD中学校は管理職の人柄もよく、0学年は和気あいあいとして楽しく過ごしました。
とはいえ、次の春には異動が決まっており、1人立ちも決まっていたため仕事を早く覚えようと一生懸命でした。
B中学校での生活
勉強のために、特別支援学級にお邪魔したり、
図書委員会へ参加して図書の選定をしたり
合唱コンクールで使用する会場へ使用料の支払いをしたり
業務士さんの文書交換についていって、様子を見学させてもらったり
たくさんのことを経験しました。
すべて、M先輩が「一人立ちしたら、なかなか経験できないから、今のうちにみておくよ良いよ」と打診し、管理職の許可をとってくださっていたのでした。
同期の中には、いじわるな先輩(今でいうモラハラ、パワハラ)の学校に配属され、仕事はおろか会話すらしてもらえなかった人もいました。

学校事務職員の心得
「事務さんって変な人多いよね、そうならないように気をつけなよ〜」
これは、初任の時に何度か言われた言葉です。
「学校事務職員は偏屈な人が多い」というものです。
”一人職場ゆえに、傲慢になり、偏屈な人間になる”
予算や給与について、すべて管理職を含めた教員のいいなり、と言うわけにもいかない場面がでてきます。学校に唯一の行政職員として、条例や法令にのっとった事務を進める必要があるのです。
その点、先生方には”事務さんは融通が利かない”と思われることも多々あります。現場で生徒に向き合い、日々過ごしている教員からすれば、条例や法令を遵守するというのは縁遠いのかもしれません。
事務VS教員という構図になってしまうと、上記のように”融通の利かない偏屈な学校事務職員”というイメージにつながるのだと思います。
学校は色んな職業が集まった1つのチーム
互いに専門知識を活かして子供たちの学びのために協力する姿勢が大切だと思います。

わたしも、○○という決まりがあるため、この物品は購入できません
など説明したけど、わかってもらえないこともありました…(泣)
横のつながりの大切さ
そのため、学校事務職員は横のつながりを大切にしています。校内の仕事でわからないことがあっても、校内には聞ける人が居ないからです。同期での情報交換、近隣の学校との情報交換はかかせません!
などなど…他校での実績があるか人づてに聞いて、電話をして資料を送付してもらったことも数えきれないほどありました。
逆に、私が経験したことを事例として資料にまとめて近隣の学校との情報交換の際に配付したこともあります。
困ったときに、電話をかけられる相手が何人できるか、というのは非常に大切です。

今は庁内LANのチャット機能があるのでより気軽にやりとり可能です
旅立ちの時
無事に1年の初任者研修も終えて、3月31日に1年間使用した机を雑巾で掃除しました。4月1日には新しい学校へ出勤します。
最後の日、沢山の事務用品は手引き類を段ボールにつめて学校を後にしました。

翌日から一人でこなせるのか、不安すぎて泣きました
学校事務職員をもっと知るために
私の話はもはや過去の話です。学校事務は狭い界隈と思いきや、たとえば小中学校の数を考えれば、その数だけ身近に学校事務職員はいるのです。卒アルにも必ずいます!こっそり、ひっそりと!笑

一回、卒アルが配られた後にの私の顔写真が間違えていたという事件があって、私の顔写真シールが卒業生に配付されるという辱めにあいました 笑
誰だ?この人?ったらなったと思います
より広く情報を集めるなら、やはり本がおすすめです。とても深くてやりがいのあるお仕事だというのがきっと伝わるかと思います。ミスマッチを防ぐためにも、より具体的に仕事をイメージするのも大切ですよね。
↓学校事務界隈では有名な事務職員さん栁澤さんの本です
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