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『おうち性教育はじめます思春期と家族編』親子共に知っておきたい知識が丸ごとはいった1冊

読書

小学生の男の子2人を育てています。異性の子どもだからこそ身体のわからないこと、なんとなくやりすごしていること、ありませんか?これから思春期に向かっていく中で知っておきたい知識が網羅的にわかります。

一家に1冊必要なのでは?という超有益な本です!

”人間と性”は切っても切れない関係にあります。

しかし、学校教育で教えるのはごく一部の範囲です。

子どもたちがネットで偏った情報を

子どもが思春期に入る前に読んでおきたい必読の1冊!

知識をアップデートして、いざというとき落ち着いて対応しよう

KADOKAWA

2022年初版

フクチマミ 村瀬幸浩

目次『おうち性教育はじめます 思春期と家族編』
  • 1章 思春期のおうち性教育って必要?
  • 2章 思春期に知っておきたい自分を守る考え方
  • 3章 性の多様性と平等
  • 4章 思春期のからだと心
  • 5章 性的に親密になるとき起こること
  • 6章 自立とこれからの親子関係

おすすめポイント

おすすめポイント
  • 日本の性教育第一人者の村瀬幸浩さんが携わった本
  • 学校ではスルーされているけど大切な知識満載
  • マンガで読みやすい
  • 性の多様性から、デートDV、思春期の親子関係まで幅広くカバー

とりあえずこの本を1冊読めば、知っておきたい知識を広い範囲でカバーできます。

生理の仕組みや身体の部分の名称といった基礎知識から、知っているようで知らない性自認に対しての知識、思春期と子供との接し方などなど…。

ボリュームのある本ですが、もう全てが大切で知っておきたい、知ってほしいことばかり!!

既に思春期に入ったお子さんが居る場合には、そっと本棚の隅に置いておくのも良いと思います。

↓こちらは3~10歳までのお子さんに向けた「おうち性教育はじめます」です。今回はこちらの本の続編をご紹介しています。

学校では教えてくれないけど知っておきべき知識が満載

学校では性教育=生殖

この本によれば、中学校において性教育に割く時間はわずか3時間です。韓国とフィンランドと比べても差は歴然です。

韓国     10時間/年

フィンランド 17時間/年

日本     3時間/年

おうち性教育はじめます 思春期と家族編

学校では月経・射精・受精・妊娠・出産といったことは教えますが、受精に至る過程(性交)については取り扱いません。

中学校の学習指導要領保健体育編には「妊娠の過程は取り扱わないものとする」という歯止めの規定があるためです。【解説記事】変わる学校の性教育。「はどめ規定」論争はもう古い? – メガホン – School Voice Project

学校で教えられない、ということは、家庭で伝える責任があると私は感じました。

↓下に挙げたのは本に登場する言葉ですが、どんな意味の言葉なのかわかりますか?

本に登場する言葉たち
  • バウンダリー(人との距離・境界線)
  • NO GO TELL
  • デートDV
  • セルフプレジャー
  • プライベートパーツ

私はなんとなくの意味はわかりますが、子供に説明できるほどしっかりと把握できていませんでした。

どれもとても大切な知っておきたい言葉でした。知らない言葉があったらぜひ本を手に取って確かめてみてください。

思春期に入ると性に関することは恥ずかしくて親には聞きづらいですよね。

結果、友人やネットの情報しかアクセスできる情報がなく、偏った知識や誤った知識を鵜呑みにしてしまうことに繋がりかねません。

村瀬幸浩さんは性教育の先駆者

マンガを描いているフクチマミさんと同じく著者として名前が並んでいる村瀬さんについてご紹介します。

村瀬さんは保健体育教諭として25年間勤務し、保健体育教諭として総合学習で「人間と性」を担当していました。

村瀬幸浩

東京教育大学(現筑波大)卒業後、私立和光高等学校保健体育教諭として25年間勤務。この間総合学習として「人間と性」を担当。1989年同校退職後、25年間一橋大学、津田塾大学等でセクソロジーを講義した。現在一般社団法人”人間と性”教育研究協議会会員、日本思春期学会名誉会員。

おうち性教育はじめます 思春期と家族編より

「日本の性教育はなぜおくれているのか」yahooニュース「日本の性教育はなぜ遅れているのかーー高校生に「人間と性」を教えた元保健体育教員が語る、盛り上がりとバッシング」

村瀬さんは2022年の記事時点で御年80歳です。

1989年に高校を退職されていますが、当時からすでに性教育に力を入れているというのはかなり先進的な取り組みですよね!

いちばん心に残ったこと

この本を読んで自分が小学生のころのある1つの記憶が思い出されました。

子どもの頃の記憶「汚物入れ」

私は女性なので生理についてはある程度知識がありますが、しかし男子に訪れる精通についての知識はほんとに0近い状態でした。

そして、この本を読んだときにハッとさせられたのが、精通について書かれていた部分のの以下の文章でした。

事実のみ聞く

対処法を淡々と伝える

「きれい」「すばらしい」「汚い」「汚れた」など価値観にもとづく言葉やからかいの言葉は絶対に禁物

おうち性教育はじめます 思春期と家族編

「濡れた下着は、水でゆすいで洗濯機に入れておいてね」

という声かけはとても参考になりました。

汚れた下着と言わないこと、対処法を淡々と伝えるのがポイントです。

はるか昔私が小学生のころ学校の道徳の時間に、教育テレビの番組をクラスで見ていました。

ドラマの中で小学生の女の子が生理になって、女子トイレの個室の隅にある「汚物入れ」と書かれたゴミ入れを見てショックを受ける、という内容でした。(うろ覚えですが)

性の話はとてもデリケートで心を傷つける可能性のあるもの

だから「事実」と「価値観」を混ぜずに慎重に扱っていく必要があるんだよ

おうち性教育はじめます 思春期と家族編

そして、できたら同性の親から伝えることをおすすめしています

「汚れた」という表現は価値観に基づく言葉である、という認識が私の中にはなくて、この本を読んでハッとさせられました。

そして、小学生の時に感じた「汚物入れ」という言葉から受けるネガティブな印象はここからきていたんだと、30年の時を経て腑に落ちました。

本の中には、子どもが自分の身体に肯定感が持てるように、というメッセージが何度も登場します。

子どもの心と体を守るためにできること

自分の身体のことをよく知らないまま大人になることへの危機感

自分の身体と心を大切にすることができる人は、相手に対しても同じように大切にしてくれると思います。

親自身も、学校教育で性についての学んでこなかった世代です。学校でも習わない、親にも教わらなければ、子どもはネットの知識に頼らざるを得ません。その情報が誤ったものである可能性も大いにあります。

そうなる前に、正しいフラットな知識を親もインストールする必要があります。

こちらの本は専門家が書いたわかりやすい本で、性に関する情報を幅広く得るのに最適な1冊です。

ぜひ、子どもを守るために読んでみてください!

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