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勉強する理由をこどもに聞かれたら?『いろんな人に聞いてみたなんで勉強しなくちゃいけないの?』はモチベを上げてくれる1冊。

児童書

「なんで勉強しなくちゃいけないの?」

と子どもに聞かれたら、何と答えますか?

そんな時、子どもと読んでほしい1冊をご紹介します

子どもに聞かれたら、なんて答えますか?

さまざまな分野で活躍する10名に聞いた なぜ勉強しなきゃいけないのか

この本をおススメしたい理由

YouTuberの方のアンサーもあります!

  • いろんなジャンルで活躍する10名が掲載
  • 各人が「小学生だった頃」のエピソードまんががある
  • 子どもたちに向けて書かれた熱量の濃い言葉たち
  • 歴史的な人物の勉強名言集からもアイディアがもらえる
  • 多様な切り口で勉強のモチベを上げてくれる
  • 勉強したくなる理由が何か1つは見つかる
  • オールカラーページで読みやすい
  • 挿絵もたっぷりでパラパラ読める!

カラーページで挿絵やマンガがふんだんにあるので、小学生中高学年ならサクサク1人で読めると思います。

ぼくはYoutuberになりたいからそこだけ読む!

1~3年生なら、親子で一緒に読むのがおすすめです!

書いてあること(構成)
  1. 小学生だったころのエピソードマンガ
  2. その人が考える勉強が大切な3つのポイント
  3. 1つずつのポイントについて掘り下げ&説明する文章

構成がわかりやすく、その人の一番伝えたいことは、3つのポイントで端的に書いてあります。長い文章も続いていますが、ポイントだけでも内容はわかります。

それぞれの人が、子どもたちに本気で伝えたいんだな!という熱量を感じる文章で、とてもよかったです。3の掘り下げ&説明する文章にもその人の伝えたいことが内容濃くかいてあるので、お子さんと一緒に読んでみてほしい!

年令も性別もジャンルも様々な著名人10名

登場する著名人
  • 数学者 秋山仁
  • 料理愛好家 平野レミ
  • 音楽クリエイター ヒャダイン
  • 作家/博物学研究家 荒俣宏
  • 脳研究者 池谷裕二
  • モデル トラウデン直美
  • 紛争解決請負人 伊勢崎賢治
  • 教育系YouTuber 葉一
  • 気象予報士 根本美緒
  • 陸上長距離ランナー 大迫傑

色んな人の考えを知ることで自分が共感できる考え方を探せる!

10名の考えのいいとこ取りができます。

第一線で活躍をしている方ばかりです。

その方々が、自分の分野に絡めた話をしてくれています。

「なぜ勉強すべきなのか」という本ですが、紛争解決請負人の伊勢崎さんは勉強が貧困から抜け出すための手段である国が世界には存在し、生きる為に学ぶ子どもがいることも伝えています。

また、脳研究者は、脳神経細胞をつなぐシナプスを引き合いにだして、脳と記憶についても説明しています。

学ぶ意味について考える切り口が様々あるのがこの本の素晴らしいところです。

直感派の子も、理論派の子もそれぞれに響くお話があると思います。

自分の分野を踏まえた”学ぶ理由”

どんな言葉が載っているのか、引用させていただきました!本文のほんの少しなので、ぜひ続きが気になる方、全貌を知りたい方は本を手に取ってみてください♬

数学者 秋山仁さん

自分で判断できれば、自由に生きられる!

『いろんな人に聞いてみたなんで勉強しなくちゃいけないの?』より秋山 仁さんのページ

東京理科大学名誉教授。日本の大学と院を卒業した後に、アメリカの大学で研究員をしていた経歴があります。

海外での経験から、知識があれば日本を飛び出して生きる場所をひろげられること

算数や数学で思考力を磨けば自分で判断できるので人に縛られずに自由に生きられること

などを書いています。

算数や数学は実は毎日知らず知らずに使っているということを

「くつを靴箱にしまう」

「辞書を引く」

「本を見て料理を作る」

を通して教えてくれています。

この3つは数学的な力をつかっているのです!

料理愛好家 平野レミさん

学校がきらいでも、勉強がきらいでも、たのしい人生は送れる

好きなことなら

努力が努力じゃなくなる!

『いろんな人に聞いてみたなんで勉強しなくちゃいけないの?』より 平野レミさん

平野レミさんといえば、明るいキャラクター型にハマらない自由なイメージがあります。

小学生の頃は、学校が嫌いで、帰宅後は家ですごすことが大好きだったそうです。平野レミさんのお父さんは平野 威馬雄というフランス文学者で、昆虫記で有名なファーブルの著作の翻訳を手掛けたことでも知られる方です。

平野 威馬雄

日本の詩人・フランス文学者。同人誌「青宋」主宰。日本詩人クラブ創設会員。

横浜市出身。大杉栄との交流の縁から、平野の父とも個人的に交友関係のあったジャン・アンリ・ファーブル関係の著作の翻訳をいくつか手がけたことでも知られている。

wikipedia

平野さんの家には作家や歌手や画家が出入りしていました。

勉強が嫌いだったけれど、一念発起して勉強し合格した偏差値の高い高校がイヤになって、「みなさん、さようなら!」と飛び出して、お父さんに「学校をやめたい」と伝えます。

お父さんはレミさんの顔をじっとみて「やめろやめろ」といい、もっと自由な学校へ転校させてくれたそうです。

その後シャンソンを勉強して歌手になりました。そして今は料理愛好家として活躍しています。

平野さんは「心の底から好きなことがあるなら、そのための勉強を早くはじめたっていいのよ」と説きます。

物語の主人公感溢れるエピソードですね

一番心に残ったのは、親がドキッとするこちらの部分でした。

保護者の中には、子どもをなるべく高速道路みたいにツルツルした道にのせたいと思っている人もいるかもしれない。

目的地に向かって一直線に進めて、困ることもなく、ざせつもしない整った良い道。

(中略)

でも、高速道路をずっと走っているのは楽しいのかな。

あぜ道、どろ道、でこぼこ道をのんびり寄り道しながら歩く方がたのしくない?

(中略)

人それぞれ、いろいろな道があっていいの。

でも、どんな道だとしても、幸せでいなきゃね

『いろんな人に聞いてみたなんで勉強しなくちゃいけないの?』より 平野レミさん

子には苦労をさせたくない、と思いますが

どんな道を歩ませるか

ではなく、

どんな道を選んでも見守る

のも親の役目なのかもしれません。

子どもに響くゲームの例え(ヒャダインさん)

ボードゲームするこども

ももいろクローバーZの曲提供で有名なヒャダインさんは、お話の中では勉強をゲームに例えています。

レベルの低い敵を楽しく倒していけば、自分のレベルが上がっていって、強い敵(問題)だって楽に倒せるようになるよ

仕事上で遭遇するトラブルが解決しない時は、その問題を1つの方向からしか見れていないと説きます。

多方向から問題を捉えて、別の解決策を探せるのは勉強してきたことで身につく力と言い、以下のように続けます

教科書やテスト、問題集は、役に立たない無駄な知識を植え付けて、キミたちに嫌がらせしているわけじゃない。

「様々な思考のプロセス」や「可能性」「多様性」などを考えるためのいろいろな方法が書かれた「思考のカード」を増やしてくれているんだ

『いろんな人に聞いてみたなんで勉強しなくちゃいけないの?』より ヒャダインさん

例として、

自分がクラブ活動のリーダーだった時に、下級生が真面目に協力してくれない時

を挙げて説明しています。

子どもたちが想像しやすいシチュエーションなので分かりやすい!

YouTuberは華やかに見えて面倒な作業の連続(葉一さん)

小3の息子は、難しくなってきた漢字ドリルの宿題を前に

「オレはユーチューバーになるから勉強しなくていいよ!」と言いました。

youtubeも漢字わからないと字幕つけられないよ!

この本にも学習系YouTuberの葉一さんという方が登場します。企画会議や打ち合わせ、撮影準備に動画編集などなど、アップロードされている短い動画の裏には長時間の地味でめんどうな努力があると言います。

やる気がわかないことだとしても、なんとか工夫して効率よく結果を出すことが仕事を成功させるコツなんだけど、

勉強ってじつはその練習なんだ

『いろんな人に聞いてみたなんで勉強しなくちゃいけないの?』より 葉一さん

”問題が解けない時に、「なぜ解けないか」という理由を探すところから始める”

という言葉が心に残りました。

大人になってからも、問題に対してどう解決するかアプローチすることが

大切ですよね。

まとめ 良いとこ取り+αで親の気持ちも伝えてみる

「大学や大学院を卒業して、資格試験に合格しないと就けない仕事もある。大学入学するにも、試験を受けて合格した人が入学できる。将来の選択肢を広げるためには勉強が必要。」

この本を読む前は、子どもに勉強する必要性を問われたときに上記のように答えていました。

つまり”試験の為に必要だから”ということです。実につまらない回答で申し訳ない…。けれど、これも1つの正直な答えです。

小3の子どもには全然響かない答えです…。

読後の今はこれにプラスして、

学ぶことの楽しさや学ぶことで視野が広がること

大人になって問題にぶつかったときの解決のアプローチの手札が増やせる

勉強だけでなく、たくさんの生きた体験もしていこう

ということを伝えたいと思いました。

ちなみに、最後の”生の体験”についてのお話は荒俣宏さんの言葉の中にあります。

学ぶことは、生きることでもあるなというのが読後の感想です。

大人の方にも響く内容だと思うので、ぜひ親子で読んでみてほしいです。

子どもに関する記事もたくさんあります

小学生の子どもと実際に読んだり使ったりしたものを紹介しています!

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