近頃はPTA不要論とか色々ありますが、私の住む学区はPTAはまだまだ健在です。
入学準備説明会の時にも、教頭先生から
「加入は任意です。もし入らなくても、そのご家庭のお子さんに不利益になることはありません。しかし、加入しない方が増えることでPTAの存続ができなくなると、これまで受けていた恩恵(いろいろな物品の配布や子どもたちが楽しみにしている活動)もなくなる可能性があるので、ぜひご加入をお願いしたいと思っています」
とお話がありました。
隣の学区はエントリー制といって、PTAの仕事別にやりたい人をその都度募集する方式で運営しているそうです。羨ましい…。
令和のPTAガチャ

〇〇ガチャが溢れる世の中ですが、
PTAガチャも存在すると思う今日この頃です…。
悲報 副部長を引き当ててしまう
今年度、次男が小学1年生のタイミングでPTAに立候補することは、昨年から決めていました。
理由は1つ
一年度役員をすれば、5年間はPTA役員の選挙名簿に済と記載されるから。
立候補者がいない場合には、クラス名簿が配られてそこに⚪︎をつけて投票数が多い人が役員となります。
そしてその名簿には過去5年の役員履歴が氏名の横に記載されます。
つまり、下の子が1年生のタイミングで一年度役員をすれば、残りの5年間は安泰ということなのです。(絶対ではありませんが…)
ちなみに、6年生での役員は敬遠されています。
理由は卒業に関わる仕事が増えるためです。(先生へ渡すの花束の取りまとめとか)
執行役員の方々の甘い囁き
入学説明会で行われた新一年生の役員決めでは、執行役員の方が
『皆さん忙しいので集まりは月に一度で、ほとんどはLINEのやり取りで終わります。』
『また、コロナ以前と比べると内容も精選されているので、活動内容も多くはありません』とのこと。
そんな言葉もあって、私は立候補して役員となりました。
他の方々も同じような思惑だったようで、すんなり決まりました。
ガチャ①部長・副部長選び
PTA 活動がうまくいくかどうかは様々なガチャ(運)によるのです…。
一つ目は、初回の集まりで行われる部会の決め。
各クラスから2人ずつPTA役員が選出されたのちに、1回目の集まりでどの部会に所属するかを決めます。
学校にもよると思いますが、
広報誌を作成する広報部、保護者向けの講座を企画運営する教育部などなどいくつか部会が存在します。
初回は前年度の部会の部長・副部長が参加して、役員決めを主導します。
まずは「立候補される方はいますか?」と呼びかけがありますが、誰も手をあげません。
それからあみだくじが作られて、8人で名前を書いていきます。
そこで副部長を引き当ててしまいました。
私と部長を引き当てた女性は顔を見合わせてため息…。
引き継ぎをするので、その間他の方は名簿に電話番号を記載してもらうことになりました。
ガチャ②部会メンバー

協力的なメンバーであればなんとかなる
他の皆様ははあからさまに安堵の表情…
『よかったぁ〜』『これが気がかりだったのよねぇ』などともう談笑モード突入。
しょうがない、その気持ちもわかるけれど、こっちの気持ちも悟ってくれぇえ!

私もそちら側へ行きたかった…
月イチといえど、毎回顔を合わせ共に過ごすメンバー。
人間関係に悪影響を与えそうな厄介な人が混ざっていると運営に影響がでます。
もしくは、活動に対しての熱量がとても高い方がいると、例年にはなかった新規の企画などを立ち上げる必要があったりして、会合が増え、打ち合わせが増えということになります。
ガチャ②前任者
今後の進め方についての引き継ぎ資料があるかないかで全然ちがう!
そこで間髪入れずに前年度の部長さん(Aさん)が私たちに向かってひとこと
『はっきり言って、あっち(平役員)とこっち(部長職)では意識的にも仕事量的にも雲泥の差があります。』
と資料をどかっと机上に載せました。
紙ファイルを開くと、そこにはA4の紙にぎっしりと何十行も書かれたメモがありました。
そこには
などなど前年度の動きが事細かに記載されていました。
Aさん曰く、
『私たちの時は引き続き資料がなくて何もわからない状態で手探りしながらやっていたので、何回目の打ち合わせで何をしたかを全て書いておきました。誰に事前にLINEをして根回しするかなども書いてあります。
部長は学校側とも打ち合わせをすることが多く、非常に大変。全部自分で背負うと精神的にも辛いから、他の方にお願いできることはどんどん任せた方がいいです。
わからないことがあれば聞いてください!』

執行役員さんが、楽だから大丈夫って言ってたのはなんだったのかな!
ありがたすぎてちょっと泣きそうになりました 笑
ガチャ③教頭先生
相談しやすい人柄だとやりやすい。ただし、人柄に難ありな人もいる。
地域差もあるかと思いますが、私の住む町では教頭先生がPTAの取りまとめをしています。
昨年度までの教頭先生が異動して、今年度は教頭先生が新しい方になりました。
Aさんが引き継ぎ時ました。
初回のLINEで洗礼を浴びることになります…。
昨年度の引き継ぎ資料を元に、部長から教頭先生への依頼事項をLINEしたときのこと…。
『まず、〇〇というのはどういう意味でしょうか?また、それらタスクを全ての部会で同じ量引き受けると大変なので私はできません。』
…わかるんです。
お忙しいですよね、異動したての上、校内のこともてんやわんやでしょう。加えてPTAの仕事を押し付けられていると感じますよね…。
保護者も教職員もPTAの仕事を押し付け合うのではなく、活動できる道はないのでしょうか…。
PTA活動を希望参加制にする
エントリー制=希望参加制

冒頭でも書いていたエントリー制が増えればいいのにと感じています。
ネットで検索すると、実際にエントリー制の以降した学校のHPが出てきます。興味のある方はぜひ覗いてみてください。
しかし、これらの事を任期が1年で実行するのはとても難しいです。(執行役員は2年度任期)
例年通りで引継ぎ通りに実行することが、一番楽だと思うからです。(そして、多くの人が自分の番が終わればどうでもいいと考えている…と思います。)
それでも、エントリー制には大きなメリットがあります。多くの人が疎ましく感じていて、地獄のくじ引き状態のPTAのイメージも変えられるのではないかと思うのです。

現行の一年度部会制だと、一定の人数は必ず確保できるという側面もあるけど、
部長職の負担が大きすぎて、PTA=地獄のクジ引きというネガティブな印象です。
例えば、こんなメリットがあります。

私だったら、図書室の破損本を家に持ち帰って修理したい!!!
一方、このようなデメリットも考えられます。
フルで働いている方、持病のある方、介護育児等で時間が取れない方…などなどPTA活動に参加し辛い方には、良いと思います。
その代わり、人数が集まらないと実行ができない企画は、ボツになる可能性もでてきます。
また、いくつかの業務をエントリー制にしても、募集、人数の把握などなどエントリー制に対して発生する作業はやはり残るので、PTA役員は引き続き必要となりそうです。
PTA活動 鉄の掟
PTA活動をしていて最も問題だと思うのは、どんな理由でも役員になったら断れない。断るなら、代わりに別の人を自分で見つけてこなければならない、という点です。(これは私の学区のルールです。)
参加は任意ですよ
大変なことは無いですよ
と言っておきながら、いざ加入して、役員となって部長職についてしまうととても困難な状況に置かれます。
私は、精神的な理由で休職していた過去があります。
もし、その時役員になってたらどうしていた?と思います。
世帯で加入している訳で、父親がその役を担えばよい、という話にもなりそうですが、(ちなみに、なぜかPTA会長だけは例年男性というのはさておき、24名のPTA役員のうち、男性は3名でした。)我が家に関していえば、仕事の都合上それは難しいです。
PTA活動が必要だとおもうこと
子どもたちの通学路を登下校の時間帯に歩いたことはありますか?
今までのPTA活動のうち、唯一私が使命感を持っているものが登校時の見守り活動(交通当番)です。
私は、朝の交通当番がとてもとても嫌でした。別の保護者の方と2人で20分ほど信号のない交差点に立って、黄色い手旗とたすき掛け姿で見守る活動です。
初回は下の子どもが3歳の時でした。雨の中、息子を抱っこしながら集合時間の7時50分に交差点に到着しました。
その場所は昼間に何度も通ったことのある場所で、信号は無いものの住宅街でさほど危険な箇所だと認識していませんでした。着いてみて、あまりの交通量に驚きました。朝の通勤時間帯は、大きな道へ出るための信号のない抜け道として使われていたのでした。
スピードを下げずにくる車もいたりするので、本当にとても危険だと感じました。
黄色のたすきと手旗で目立つPTAが立つ意味をようやく理解しました。

子どもたちの命に直結するので全世帯の保護者が輪番で活動する意義があると思っています。
PTAガチャからPTA推し活へ
PTA活動とは、保護者と教師が協力して子どもたちの健全な成長を図るための活動
趣味の延長なら楽しめる
今回、浅いながらも考えて感じたことは、
自分の得意分野なら、参加したい人結構いるのでは?説です。
私は、PTA活動ではないのですが、息子の社会か見学の引率補助の募集があったので1度参加したことがあります。気軽な感じで参加できて、子どもたちの学びにも貢献できたのが嬉しかったです。

授業参観ではみることができない子どもたちの普段の姿が見れてよかった!地域の老舗和菓子屋さんへ初めて行って、ファンになってたまに買いに行くようになったりしました。
できる人が、できる事を。いろんなPTAの形があっていい。

子どもたちが健やかに学べるように学校を応援してく(推す)!
追記 広報部の仕事を終えて感じたこと
メリットも確かにあった!
4月に最初の記事を書いて、現在5月末です。広報部の大きな仕事である、運動会の撮影が終わりました。
この撮影は広報誌に載せるための写真のためです。
広報部のタスキを肩からかけて、お気に入りのカメラで撮影しました。
教頭先生からは、せっかくですからお子さんの写真も思いっきり近くで撮ってくださいね!
とお墨付きをもらいました。
通常は保護者立ち入り禁止エリアにも堂々と入れて、かつ種目や演技のすぐ横で撮影ができます。
教頭先生は、
もし他の保護者から「邪魔だとか、自分の子を近くで撮影してずるい!」と言われたら、「じゃあ次はぜひPTAやってください」と言うまでですから
と一言いっておられました。自分の時間を学校に割いてくださってる方たちにPTA役員をするメリットを感じて欲しかったようです。

今回一緒に活動した他のメンバーの中には、近くで撮影できるからまたやりたい!と言ってる方もいました。
私も、子どもたちのいいショットがたくさん撮れたのでやってよかったです!
いい写真がたくさん撮れたので、白黒の広報誌に載せるだけなのがもったいないと感じました。先生たちも忙しい中で撮影係をしていたので、クラス記録や学年だより用に写真をお渡ししたいくらいでした。
面倒なPTAから、やりたくなるPTAへ!
PTA活動を新しい在り方にするというのは、実際に移行したPTAへの聞き込み、関係各所への何重もの根回し、反対意見への説得などなど数知れずの努力があったことと思います。
それをやり遂げた方々を本当に尊敬します。
そんな時代を切り拓く方々が居たからこそ、後世の保護者たちが参加しやすい組織になったのだと思います。
この記事を読む方が、もし何人かいらっしゃって、今後どんな家庭でもPTA活動に参加しやすい在り方にむけて考えるきっかけになったら嬉しいかぎりです。
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