益田ミリさんのシリーズ漫画をご紹介します。結婚10年の仲良し夫婦のほのぼの日常系マンガです。
泣き虫チエ子さん(2011)
かつて集英社から発行していた雑誌YOUに掲載されていたマンガを単行本化した作品です。
愛蔵版(単行本)は4冊あります。
文庫版
文庫版は2冊でています。
愛情編は単行本1.2巻の合本
旅情編は単行本3.4巻の合本となっています。
登場人物
チエ子さん(秋山チエ子) 会社で秘書をしている。夫であるサクちゃんのことをとても大事に思っている。心配性でちょっとめんどくさいところもある。
サクちゃん(秋山作太郎) 靴修理店を営んでいる。仕事を愛している。のんびりマイペースなところがある。チエ子さんのように細かいことをあれこれと心配はしない。チエ子さんのことをとても大事に思っている。

2人は結婚10年目の夫婦です。お子さんはいません。
心に残ったエピソード

まったりと流れていく空気の中に、わたし自身の夫婦関係を顧みるタイミングがたくさんありました。
2人でスーパーへ買い物
カートのカゴの中には
ふたりの生活が入っています
大切なものを運んでいるって思うと
幸せな気持ちになるのでした
パートナーと一緒に買い物へ行く派と、一人で気ままに買い物したい派に分かれると思います。
サクちゃんとチエ子さん夫婦はわざとスーパーの中を行ったり来たりデートを楽しんでいます。二人でスーパーへ行って、そのカゴの中身さえ二人の生活の象徴だと思えて愛おしいと思えるチエ子さんすごいですよね…。私はそんな風に考えた事がなかったです。

結婚10年目の夫婦でスーパーの買い物がデートって思えるのは羨ましい!
すーちゃんがカメオ出演してる!
サクちゃんは
チエ子さんの心の内までは
わからなかったけど
人には
ひとりでぼんやりしたくなるときも
あるだろう
泣き虫チエ子さん1
ある日、仕事終わりのチエ子さんからの電話を受けるサクちゃん。「ちょっとお茶して帰る」というチエ子さんに対して、サクちゃんは「ごゆっくり」と伝えます。
仲の良い夫婦でも、やっぱり一人でお茶する時間や自由に使える時間は必要ですよね。

そして、チエ子さんがおひとり様で行ったカフェが『すーちゃん』にカフェだったのです!
すーちゃんとは、益田ミリさんの別シリーズの主人公です。
全体のレビュー

大きな事件は起きない日常系マンガ
多くのマンガにあるような、事件はおきません。ひたすら二人の日常が描かれます。夫婦のマンガですが、いわゆるラブシーン的なものもありません。
チエ子さんはとても情緒豊かな女性です。それ故先走った心配もしてしまうタイプ。
一方サクちゃんは物事を深く考えすぎないタイプです。
チエ子さんがふとした時にあれこれ想像して悲しくなってしまうことに対して、サクちゃんは心の中で”やれやれ”と思いながらも、愛おしいとも思うのです。
チエ子さんにすこしイラっとしてしまう私は、チエ子さんに嫉妬しているのかもしれません(笑)私も悩みやすい性質ですが、夫がそれをどのように捉えているかは謎です。

結婚十年でずっと仲良しなのも、サクちゃんのような優しい旦那さんがいるのも羨ましいです。
最後に、この漫画で一番好きなセリフを置いておきます。この二人のやりとりが、泣き虫チエ子さんの全てを物語っています。
サクちゃんにとって幸せってなんだと思う?
キミがいて仕事があること
泣き虫チエ子さん1
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